市立看護短大の廃止決定 京都市会、条例案可決『京都新聞』2010年5月29日付

『京都新聞』2010年5月29日付

市立看護短大の廃止決定
京都市会、条例案可決

京都市議会は28日午前、5月定例会最終本会議を開き、2月市会で否決され、再提案された市立看護短期大の廃止条例案を賛成多数で可決した。短大は2012年3月末で廃止されることが決まった。2月市会で反対した自民党は自主投票で臨み、ほぼ半数が賛成し、民主・都みらい、公明党と合わせ、賛成が過半数に達した。共産党は全員反対した。

本会議では市議67人のうち自民出身の議長を除く66人で起立採決を行った。自民21人のうち10人が賛成し、民主・都みらい(14人)、公明(12人)は全員が賛成した。反対は共産(19人)と自民の11人。

市は条例案の可決を受け、同志社大など4大学との協議を加速させ、短大教員の受け入れや看護学生を対象にした奨学金制度の創設を目指す。短大は本年度から新入生の募集を停止している。市は当初、佛教大との連携を計画したが、廃止条例案は2月市会で自民と共産の反対で否決され、白紙となった。市は4大学と連携協議を進めるため、5月市会に再提案し、自民では会派内で意見が分かれ、異例の自主投票となった。

門川大作市長は議会閉会後、「私立大学と連携して、看護師養成に取り組む道筋がついた」と話した。

 

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