群馬大 重粒子線治療を一般患者に『朝日新聞』群馬版2010年6月1日付

『朝日新聞』群馬版2010年6月1日付

群馬大 重粒子線治療を一般患者に

群馬大(前橋市昭和町)は6月から、がん治療のひとつ、重粒子線治療を一般患者を対象に始める。厚生労働省から先進医療の承認を受けた。

重粒子線治療は、従来の放射線よりも副作用が少ないと期待されている。同大では3月から、前立腺がん患者12人が試験的に照射を受けた。重い副作用は認められなかったといい、5月に先進医療承認を申請した。

同大では治療費は照射の回数にかかわらず314万円で、健康保険は適用されないが、今回の承認で入院や検査などの一般診療分については保険がきくようになる。

将来は治療にも保険の適用が認められる可能性があるという。

今年度は約50人の患者を迎える予定。6月には対象を頭頸(けい)部がん、肺がんの一部に、今年度中には肝がん、骨軟部肉腫、直腸がんの術後骨盤内再発にも広げたいという。

県は「治療資金利子補給制度」を始める。群馬大で重粒子線治療を受ける患者か家族が治療費を金融機関から借り入れた場合、利率6%を限度に利子を補助する。返済期間は7年間が限度。

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