とっとりバイオフロンティア構想実現へ組織『山陰中央新報』2010年5月25日付

『山陰中央新報』2010年5月25日付

とっとりバイオフロンティア構想実現へ組織

鳥取大学が開発した世界最先端の染色体工学技術を活用して、鳥取県を今後10年間でバイオ関連産業の一大集積地へと育て上げる「とっとりバイオフロンティア」構想の実現に向け、同県、県産業振興機構、同大学など産学官の関係8団体は24日、同構想の推進主体となる「とっとりバイオフロンティア事業運営委員会」を立ち上げた。

第一回は、米子市西町の同大医学部キャンパスであり、委員長に県商工労働部の山根淳史部長を選出した。研究企画、人材育成、管理運営の3部会からなる同運営委は、外部評価委員の意見も取り入れながら、実用化に向けた技術確立▽実験用動物生産企業の立地▽バイオ関連産業の集積-という3段階のプロセスを10年間かけて実現していく。

山根委員長は「県経済成長戦略にも掲げているが、10年後には地場既存企業の規模拡大も含めバイオ関連企業60社を集積し、1900人の雇用を創出したい」と語った。

来年4月には、同医学部の動物実験施設南に、企業の入居スペースを設けた産学官共同研究施設が開所する予定。入居企業には、同施設内で同大が開発したヒト型遺伝子マウスを使った薬の開発や食品の機能性評価などの実験を通して事業化、商品化の可能性を探ってもらい、県西部への企業誘致につなげる。

この日は併せて、来年度から、産官学共同研究施設の管理運営者となることが想定されている県産業振興機構が、同医学部大学会館内に4月に立ち上げた「バイオフロンティア推進室」の看板設置式も行われた。
 

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