信大が「学章」を初制定 伝統の「コマクサ」でデザイン『信濃毎日新聞』2010年5月13日付

『信濃毎日新聞』2010年5月13日付

信大が「学章」を初制定 伝統の「コマクサ」でデザイン

信大(本部・松本市)は、コマクサをモチーフとした「学章」を初めて正式に定め、本年度から使い始めた。1949(昭和24)年の開学当初に公募し、襟章として使っていたデザインが原形。昨年の創立60周年を機に復活を求める声が卒業生から高まり、学章として新たに制定した。

学章は「大学」の字を左右対称のコマクサの花と葉が囲むデザイン。元になったマークは、開学翌年から襟章として使われて学生らが身に着けたほか、学長室や学部長室に飾られるなど、学内で親しまれていた。年月を経るうち、学部ごとに葉や花の形が異なるマークが出るなどしていたため、理学部教員が監修し、実物のコマクサの形に近づけて統一デザインを定めた。

学章は成績証明書や学位記など公式書類、大学の式典での掲示などに使う。信大は国立大学法人化を受け、2006年に鳥をイメージした「シンボルマーク」を公募で定めており、こちらは広報やインターネットサイトなど情報発信を目的とする場合に使う。

信大生時代に襟章として身に着けたという笹本正治副学長は「厳しい環境に耐えて花を咲かせる高山植物のコマクサは、信州で学ぶ学生と重なる信大のシンボル。多くの人が親しみを持つ伝統のあるマークになった」と話している。

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