留学生人脈で海外支援 北國銀と北陸先端大が包括連携『北國新聞』2010年5月8日付

『北國新聞』2010年5月8日付

留学生人脈で海外支援 北國銀と北陸先端大が包括連携

北國銀行と北陸先端科技大学院大は7日、幅広く協力し合う「包括的連携協力協定」を交わした。北國銀行は、取引先の海外ビジネスの支援に先端大の留学生人脈を活用。先端大は同行の支店網を通じて情報発信し、学生獲得につなげたい考えだ。

同日、金沢市の金沢国際ホテルで調印式を行い、安宅建樹頭取と片山卓也学長が覚書を締結した。片山学長は「北國銀行のネットワークを生かし、良い学生を集め、研究情報などを社会に発信していきたい」とあいさつ。安宅頭取は「先端大には中国やベトナムなど母国に戻って活躍している留学生がたくさんいる。人脈を生かして取引先企業の商機拡大につなげたい」と述べた。

先端大によると、現学生約930人のうち留学生は230人。中国出身者が100人、ベトナム出身者が60人を占める。同大は今年10月で創立20年を迎え、留学生OBには各国政府などで活躍する人材が多いという。

式後、安宅頭取は「取引先が海外進出する際、先端大の留学生OBから現地の情報を得たり、アドバイスを受ける人材を紹介してもらうことを考えている。地域企業と海外ビジネスを結びつける役目を銀行が果たし、地域産業を活性化させたい」と意欲を示した。

北國銀行と先端大は連絡協議会を定期開催し、情報交換や人材交流など連携事業の内容を協議していく。北國銀行は行員向けの中国語教育の講師として留学生を招くことや、先端大で寄付講座を行うことなどを検討。先端大は同行の各支店などに大学案内を設置し、学生の確保や大学の情報発信に役立てる。

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