OBや企業関係者が足跡振り返る 山大工学部の創立100周年式典・米沢『山形新聞』2010年5月5日付

『山形新聞』2010年5月5日付

OBや企業関係者が足跡振り返る 山大工学部の創立100周年式典・米沢

山形大工学部の創立100周年記念式典が4日、米沢市市民文化会館で行われ、関係者が1世紀にわたる研究教育の足跡を振り返るとともに、今後も社会に有為な学術研究機関として存立し続ける決意を新たにした。

1910(明治43)年に前身の米沢高等工業学校として開校し、教育・研究活動を開始。以降、3万9000人余の卒業生、修了生を社会に輩出してきた。繊維産業の基盤を支える研究に始まり、今では、環境・エネルギー問題を解決に導く技術として注目度が高まる有機エレクトロニクス関連の研究で世界最先端を行く。

式典には同窓生や教職員OB、企業関係者ら約800人が出席。大場好弘学部長は式辞で「卒業生に対する社会での高い評価が100年間の最大の実績である」とし、有機EL研究の世界拠点として存在感を高めている現状を踏まえて「人々を幸せにする技術の実用化に向けて研究に取り組む。地域発展に貢献し、今まで支援していただいた方々への恩返しとなる新たな100年にしたい」と述べた。

式典終了後は、米沢高等工業学校で人造絹糸を開発した秦逸三が後に創業した帝人の大八木成男社長、自身が同工学部OBである大山正征ユアテック社長がそれぞれ記念講演を行った。

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