大学初、地中に図書館 名大キャンパス基本計画 『中日新聞』2010年5月5日付

『中日新聞』2010年5月5日付

大学初、地中に図書館 名大キャンパス基本計画

名古屋大は、将来に向けたキャンパス整備の指針となる「キャンパスマスタープラン(基本計画)2010」をまとめた。全国の大学で初の試みとなる付属図書館の地中化や、野依良治、益川敏英両特別教授らのノーベル賞受賞を記念する「ノーベル賞通り(仮称)」創設などが盛り込まれている。

図書館の地中化は、30年後の長期ビジョンとして計画。現在は名古屋市千種区の東山キャンパスに立つ図書館を同所地下に新設する。地上を学生の集まる緑の広場にするとともに、地下鉄駅から地下通路で入館できるよう利便性を高める。

ノーベル賞通りは、本年度末の完成を目指し、すでに工事が進む。ノーベル賞受賞者の研究室が入る研究棟わきの300メートルの通路を愛知県の木「ハナノキ」の並木道にする。マスタープランにはこのほか、建物の高層化を進め、増えた空き地に樹木を植えて緑化を推進する構想も記されている。

名大は「環境配慮」や「グローバル&グローカル」などのキャッチフレーズを掲げ、2年前から基本計画の作成を進めてきた。基本目標や長期ビジョン、中期計画などで構成されており、6年後の2016年に見直す。

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