看護師ら390人、非正規を廃止 熊大付属病院 『熊本日日新聞』2010年3月31日付

『熊本日日新聞』2010年3月31日付

看護師ら390人、非正規を廃止 熊大付属病院

熊本大は30日、同大付属病院で働く看護師や医療技術職員ら非正規の「特定有期雇用職員」390人を、2010年度(4月1日付)から、正職員として採用することを明らかにした。同大教職員組合によると、全国の公立大学付属病院で、特定有期雇用職員をすべて正職員化するのは初めてという。

対象となるのは、看護師を中心に薬剤師や臨床検査技師、診療放射線技師など14職種。正職員化に伴い、特定有期雇用職員制度そのものを廃止し、職員就業規則から同職員の項目を削除する。

同大人事課によると、特定有期雇用職員制度は06年度に導入。職員の給与や手当、業務の内容や責任は正職員と同等だが、契約は年度ごとの更新で、最長5年で雇い止め。介護休業や育児休業の日数も正規職員の半分と、待遇に差があった。

制度は10年度末で導入丸5年となり、来春には、大量の離職者が見込まれていた。また、「将来への不安から、募集しても人が集まらない」「優秀な人材が育たない」など問題点を指摘する声もあり、同大は昨年5月ごろから見直しを進めていた。

正職員化に伴い、同病院は10年度から、390人分の退職手当引当金を毎年約4千万円ずつ積み立てる。一方、毎年度末に支給していた任期満了手当は廃止する。(飯村直亮)

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