富山大が地域医療支援学 県の寄付講座、4月に開講 医師、看護師不足解消へ 『富山新聞』2010年2月13日付

『富山新聞』2010年2月13日付

富山大が地域医療支援学 県の寄付講座、4月に開講 医師、看護師不足解消へ 

富大医学部は4月から、富山県の寄付講座として「地域医療支援学講座」を開設する。医学科、看護学科とも2010年度の入学定員を増やしており、同講座を含めて卒前・卒後を一貫して指導する。富大では県内の医療機関や医師会の協力を得て、地域一丸で県内の医療に貢献できる人材を育成し、医師不足や看護師不足の解消を目指す。

富大と県は05年に連携協定を結んで以来、県の助成を受けたNPO法人「富山地域医療教育支援センター」が実施主体となって教育プログラムを作成するなど、医療人の育成で協力している。県内出身者を対象にした医学科の「地域枠」の入学者には、県が修学資金を補助しており、10年度からは県の再生医療計画に沿って看護学科の入学定員を20人増やす。

新たに開設される地域医療支援学講座は、医学科と看護学科を対象とし、専任の教員3人が主に担当する。全国的に充実が急務とされる周産期医療や救急医療などを充実させた教育内容とする。

新設講座では、すでに開設されている卒後臨床研修センターや専門医療支援センターと連携し、学部教育の6年間だけでなく、卒後臨床研修の前後期4年間を合わせた計10年間で医師を育てる。その後の専門医育成についても、富大の指導医が主体となり、地元の医師会や医療機関の支援を得て、出身学生の県内定着を図る。

富大の村口篤医学部長は「医学部教育や附属病院での研修を充実させることで、学生の県内定着を促したい」としている。

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