大学の入試ミス、年々増加 問題作成教員の負担大きく 共同通信配信記事 2010年2月6日付

共同通信配信記事 2010年2月6日付

大学の入試ミス、年々増加 問題作成教員の負担大きく

2009年度の国公私立大入試で、156校で283件のミスがあったことが6日、文部科学省の調査で分かった。

年々ミスは増加傾向にあり、同省は「学生獲得のため入試の機会を増やしたことで、問題を作成する教員の負担が大きくなった。学内のチェックも行き届いていないのではないか」と分析。

今年も本格的な入試シーズンに突入したが、文科省は「受験生に迷惑を掛けないよう、各大学は万全の体制で臨んでほしい」と話している。

同省によると、各大学にミスの報告義務付けを始めた03年度は国公私立合わせて110校157件だった。それ以降、国公立大の件数に大きな変化はないが、私大は03年度の86件から09年度は223件と約2・6倍に急増している。

ミスのほとんどは出題と採点に関するもので、駿台予備学校は「特に私大は入試の機会が急増しており、ミスが増えたのだろう」とみている。

09年度入試で法政大は出題ミスが6件、採点ミスが1件あった。同大は「ミスは残念だが、教員の負担が増えているのは事実」と説明。再発防止に向け「問題作成者ではない教員が実際に問題を解いてチェックしてみるなど、体制を見直した」としている。

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