県立医大:研究拠点の新築断念 国の補正予算減額、既存棟を増築へ 『毎日新聞』福島版2009年11月21日付

『毎日新聞』福島版2009年11月21日付

県立医大:研究拠点の新築断念 国の補正予算減額、既存棟を増築へ

県は20日、国の1次補正予算の減額に伴い、県立医大に予定していた「地域産学官共同研究拠点」の新築を断念し、既存研究棟を増築して施設を設けると発表した。文部科学省の補助金を充てる予定だが、総額が695億円から263億円に削減されたため、現行計画で補助金交付が採択されるのは困難と判断。事業費を約20億円から約11億5000万円に圧縮した。

同拠点は、他大学や民間企業と連携し、新規抗がん剤や医療機器の開発を行うため新設する。従来の計画では、鉄筋コンクリート5階建て延べ床面積3035平方メートルの研究棟を新築し、動物用MRI(磁気共鳴画像化装置)などの研究機材を入れる予定だった。

新計画では、現在ある「実験動物研究棟」を約700平方メートル増築し、周辺の研究棟も利用するため渡り廊下で結ぶ。導入する研究機材は変更せず、分散配置を予定している。

県は同日、新計画を国に提出した。今月中に選定結果が通知される見込み。【関雄輔】

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