岡山大と中韓の大学が連携へ初会合 世界で活躍する人材育成へ『山陽新聞』2012年3月4日付

『山陽新聞』2012年3月4日付

岡山大と中韓の大学が連携へ初会合 世界で活躍する人材育成へ 

 岡山大など日中韓の3大学が連携し、世界で活躍する人材の育成を目指す「キャンパス・アジア」事業の初会合が3日、岡山市内で開かれた。留学生の増員による交流促進など、各大学が取り組む事業の構想を発表。大学間で単位や学位の取得を認めるシステムの構築や相互理解の推進について意見を出し合った。

 文部科学省が2015年度まで、大学の世界展開や高等教育のネットワークづくりを支援する補助事業を活用。岡山大は個別に交流協定を結んでいた中国・吉林大、韓国・成均館大と連携し、人材育成を軸に交流を深める。

 会合には3大学の関係者約100人が出席した。岡山大の森田潔学長は「価値観や文化の相違を超え、共通の目的を持つ事業。真の国際化の第一歩となる」とあいさつ。成均館大の金峻永学長、吉林大の呉振武副学長もそれぞれ「共同教育が共同研究に発展し、成果が世界に貢献することを望む」「友好を深め、人材育成や実務協力を発展させたい」と述べた。

 岡山大は留学生について、11年度は中韓の両大へ計20人を派遣、計12人を受け入れたが、12年度以降は各約70人に増やす計画。インターネットによる遠隔講義での単位認定と学位取得を含めた共通の教育システムの構築、国際的視野と伝統文化への理解を持った企業や団体の幹部候補、医療関係者の輩出といった事業も構想している。

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