『毎日新聞』三重版2012年1月11日付
県:欧州研究機関や三重大と連携、協定締結
県は、欧州最大の研究機関「フラウンホーファー研究機構」(ドイツ・ミュンヘン)と三重大と、産学官連携推進や新エネルギー・環境分野の研究などで連携する協定を締結した。県は、環境エネルギー分野で先進的な欧州への県内企業の進出、新規の販路開拓を目標としている。
県内企業8社の代表などで組織し、欧州を歴訪している鈴木英敬知事や三重大の内田淳正学長が現地時間の9日午前、同機構のアレクサンダー・クルズ上級副社長らと面談し、協定を締結した。
協定は、3者が学術、産業分野で技術交流し、産学官連携を進める▽県クリーンエネルギーバレー構想(案)の戦略立案やプロジェクトの構築▽県の産業競争力向上のため、同機構や県内企業の共同技術開発を促進--などとなっている。期間は3年間で、県は期間内に具体的な事業の推進を目指す。
同機構は、ドイツ国内に太陽・風力エネルギー関連など60の研究所を持ち、県などが四日市市に設置した「高度部材イノベーションセンター」にショールームを構えている。【駒木智一】