榊学長・再選に抱負語る(上)『東海日日新聞』2011年11月2日付

『東海日日新聞』2011年11月2日付

榊学長・再選に抱負語る(上)

◆改革を軌道に乗せる

 豊橋技術科学大学の次期学長に再選された榊佳之学長 (69) は1日、 学内で会見し、 抱負を述べるとともに、 開学35周年記念事業について説明した。 この3年半の間に主要な課題は達成したが、 「まだ緒についたばかりであり、 軌道に乗せたい」 とし、 これまで以上に国際化などを進め 「大きくはないが、 存在感のある大学にしたい。 新たな挑戦が始まる」 と意欲的に語った。

 榊学長は08 (平成20) 年4月に就任し、 課題である大学改革に努めてきた。 昨年4月、 第2期中期目標・中期計画を策定し、 20年後、 30年後の将来ビジョンを明確にした。

 その中で最も大きいのが、 学科 (教育課程) の再編。 それまでの8課程を5課程に集約した。 基幹産業を支える先端技術分野3課程と、 持続的発展社会を支える先導的技術分野2課程。 戦略的に時代を見据えて改編した。

 もうひとつが優れた人づくり、 学生の育成。 社会で優れた実績を収めた研究開発者や経営者らを講師に招いて、 学生に希望を持たせるテーラーメイド・バトンゾーン講義などの新しい教育プログラムを取り入れた。 また高専卒業生を対象にした特別推薦入試制度もスタートさせた。

 さらに研究推進の中核として、 エレクトロニクス先端融合研究所を設立した。 こうした実績を踏まえ、 「動き出したばかりであり、 軌道に乗せたい」 と語り、 再選2期目 (2年任期) に、 大学院の博士課程を充実し、 「社会に出て役立つドクターを育てたい」。

 さらに国際化の強化策を打ち出し、 英語教育の充実など、 これまでに積み上げてきた人脈を活用し、 次の時代に対応していく方針も明確にした。 「グローバル化に対応していきたい」。(山崎祐一)

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