『秋田魁新聞』2011年10月13日付
医師派遣で100万受領か 秋大教授、県央の病院長から
秋田大学医学部の60代男性教授が2006年12月、学内の研究室で、県央部の民間病院長から、領収書などが残らない形で現金100万円を受け取っていた疑いのあることが12日、分かった。
教授は秋田魁新報社の取材に対し「医師派遣に対する謝礼として確かにもらった。(金は)研究用の試薬(購入)に充てた」と授受を認めた。同大の就業規則 は、利害関係者からの金品の受け取りを禁止している。同大の教授は国立大学法人職員で、刑法などの適用については公務員とみなされる。
教授によると、06年12月に研究室を訪ねて来た同病院の院長から、現金100万円を直接受け取ったという。
教授は取材に対し「(病院側から)何回も医師派遣を要請されて(医師を)送った。医師派遣は(医学部の)医局が中心で、(派遣先の)病院とのつながりは 深い」などと話し、「(現金を受け取ったのは病院側に)医師を送った後だった。送った後なので問題はないと思っていた」と説明した。