『毎日新聞』2011年10月5日付
大学の秋入学:肯定派と不要派が拮抗 全国263校調査
民間の教育シンクタンク「進路情報研究センター」(東京都新宿区)は5日、東京大が導入の検討を始めた秋入学について、全国の国公私立大を対象に実施した意識調査の結果を発表した。自校への秋入学導入の肯定派は43%、不要派が39.5%で拮抗(きっこう)していた。
調査は8月上旬に実施し、全校の3分の1に当たる国公私立大263校の回答を得た。秋入学肯定派の内訳は、「導入して4月入学と並存」が26.6%、「秋入学導入なら4月入学廃止」が16.4%。「その他」は10.7%で、「大学院のみ導入」「留学生のみ適用」などの自由記述があった。
同センターは、調査結果について「各校とも東大の模様眺めをしている。高校卒業と就職の時期との間に生じる空白期間の課題がクリアされれば、普及するかもしれない」と分析している。【木村健二】