山形大、教員養成機能を強化 地域教育文化学部、12年度の改組申請『山形新聞』2011年07月29日付 

『山形新聞』2011年07月29日付 

山形大、教員養成機能を強化 地域教育文化学部、12年度の改組申請

 山形大は28日、地域教育文化学部を2012年度、現行の3学科9コースから1学科8コースへ改組することを文部科学省に申請していることを明らかにし た。8月末に認可の是非が分かる。認められれば、小学校教員免許取得を卒業要件とするコースが新設されるほか、全コースで教員免許の取得が可能になり、教 員養成機能が強化されることになる。

 教育現場のニーズが専門化、多様化していることを踏まえ、再び教員養成に力を入れる考え。

 計画によると、地域教育文化学部は「地域教育文化学科」の1学科とし、▽児童教育(入学定員80人)▽異文化交流(同20人)▽造形芸術(同15人)▽ 音楽芸術(同20人)▽スポーツ文化(同20人)▽食環境デザイン(同35人)▽生活環境科学(同25人)▽システム情報学(同25人)-の8コースとす る。定員は240人で現行と同じ。

 このうち児童教育コースは、小学校教員免許取得を卒業要件とする。現行では実践教育コースで小中学校の教員免許を取得できるが、卒業要件とはしていない。

 さらに、現行ではコース単独のカリキュラムでは教員免許を取得できないコースがあるが、改組されれば▽異文化交流は中高の社会(地理歴史・公民)、英語、国語▽システム情報学は中高の数学-など全てのコースで教員免許の取得が可能になる。

 旧教育学部時代は学校教育教員養成課程の入学定員が120人と全体の半分を占めていた。地域教育文化学部は05年度、近隣の教員養成系大・学部の統合を 進めようとする文科省の方針を受け、教員養成課程を備える教育学部を一般学部に改編し、「地域教育」「文化創造」「生活総合」の3学科でスタート。改編 後、卒業生は毎年2割前後が教員となっているという。

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