弘大・救命センター本格稼働『陸奥新報』2010年7月2日付

『陸奥新報』2010年7月2日付

弘大・救命センター本格稼働

県内唯一の弘前大学医学部附属病院高度救命救急センターが1日、運用を本格的に開始した。広範囲熱傷、指肢(しし)切断、急性中毒などだけでなく、緊急被ばく医療にも対応するのが特徴で、重篤な救急患者を24時間体制で受け入れ、新たな救急医療の拠点として期待される。

同センターは地上2階、地下1階で総面積2410・72平方メートル。今年3月に竣工(しゅんこう)。医師や看護師が体制づくりやトレーニングを積み、本格稼働を前に5月17日から、診療を開始。6月25日には新設した同大のヘリポートにドクターヘリで患者が搬送された。

本格稼働初日の1日、同センターの朝のミーティングには花田勝美病院長や砂田弘子看護部長らが同席し、約30人の医師や看護師を激励した。同日午後1時ごろには、弘前市内のクリニックから心筋梗塞の患者が初めて救急車で搬送され、一命を取り留めた。この日は計2人(午後5時現在)が運び込まれた。

浅利靖センター長は「地域救急医療の最後の砦(とりで)として、命にかかわる重症の患者さんを引き受けていきたい」と意気込みを語った。

弘大大学院医学研究科は10日午後2時から、一般を対象に弘大創立50周年記念会館で地域医療を考えるシンポジウム「弘前大学の高度救命救急センターをどのように活かしていくか」を開催する。入場は無料。

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