北大「預け金」4億8000万円…教員43人を処分 『読売新聞』2013年11月14日

『読売新聞』2013年11月14日

北大「預け金」4億8000万円…教員43人を処分

研究費の不正経理問題を受け、記者会見で謝罪する北海道大学の山口佳三学長(左)ら(13日、札幌市北区の北大で)=栗原怜里撮影

北海道大は13日、教員が「預け金」などの不正経理に関与していた問題で、2004年度以降に教員44人が計約4億8000万円の不正経理に関 わったと発表した。うち元教員1人については、預け金をだまし取り私的流用した疑いがあるとして、今年6月に北海道警に詐欺容疑で刑事告訴したことも明ら かにした。

北大は実名を公表しなかったが、告訴されたのは、北大遺伝子病制御研究所の西村孝司元教授(60)。西村元教授の弁護士は「適切でない経理はあったが、私的流用の有無はわからない」とコメントした。

発表によると、私的流用の疑いは北大の内部調査で昨年11月頃に浮上した。北大は今年6月、「懲戒解雇相当」と決定し、西村教授(当時)に通知し た。しかし、西村教授はその後辞職し、退職金の受け取りも辞退した。西村元教授が関与した不正経理の額について、北大の山口佳三学長は13日の記者会見で 「現時点で詳細はいえない。捜査の状況をみて、今後公表したい」と話した。

北大はこのほか43人の教員を処分し、うち教授ら15人は停職2か月の懲戒処分となった。

北大は昨年12月の中間発表で、不正経理額として2007年度以降の判明分を約2億2000万円とし、教員35人が関与していたと公表。今回は 04~06年度まで遡って調査した結果、新たに約2億6000万円の不正経理が判明した。新たに9人の不正経理が分かったという。北大は13年度内に調査 結果をまとめる方針。

 

 

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