鳥大病院の次世代内視鏡開発 国の補助事業に 『日本海新聞』 2013年8月6日付

『日本海新聞』 2013年8月6日付

鳥大病院の次世代内視鏡開発 国の補助事業に

鳥取大学医学部付属病院(米子市、北野博也病院長)は5日、同病院の次世代高度医療推進センターが進める次世代内視鏡の開発が国の補助事業に採択されたと発表した。最大で3年間に計2億4千万円の支援を受けて企業4社と協力し、患者への負担を軽減する自走式内視鏡の2017年の商品化を目指す。

大腸検査に用いる従来の内視鏡は、医師が肛門から押し込むため患者が痛みを感じ、時には大腸の壁が破れるなどの問題があった。

同センターの植木賢・特命准教授(41)は07年から、(1)先端に付けた風船を空気で伸縮させて内視鏡が腸内を自走(2)大腸の壁に過度の力が加わらぬよう圧力センターで監視(3)大腸のひだの裏側まで見られる-の3点で従来の欠点を解消する内視鏡の製品化に取り組んでいる。

会見を開いた植木准教授は「学生時代にあまりの痛みで涙を流しながら検査を受けていた患者さんを見たのが開発のきっかけ。痛くない内視鏡を実現させたい」と話していた。

 

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