東北大総長、5カ年計画発表 今秋ILCフォーラム 『河北新報』 2013年8月8日付

『河北新報』 2013年8月8日付

東北大総長、5カ年計画発表 今秋ILCフォーラム

東北大の里見進総長は7日、2017年度までの任期中に取り組む「里見ビジョン2013」を発表した。世界トップ級の研究者を数カ月単位で招く「知のフォーラム」の開催や、海外留学する学生を12年度比約1.7倍の2000人とする数値目標を盛り込んだ。

重点戦略として「グローバルな修学環境整備」「復興アクションの遂行」など16分野を掲げた。

知のフォーラムは、国際連携による研究力強化が狙い。定期的に招く研究者を、学内の研究者と交流させる。第1弾としてことし10月、東北の産学官が誘致を目指す超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」関連のフォーラムを開く。

海外留学者の増加に向けては、提携する海外の大学への留学プログラムを拡大する。学生の国際体験を促し、中でも年齢の若い学部生対象の短期留学を12年度の120人から500人に増やす。

仙台市内で記者会見した里見総長は「地球規模の課題解決に貢献できる人材育成が目標。東日本大震災からの復興についても引き続き成果を出していきたい」と述べた。

東北大では国立大法人化後の2007年、井上明久前総長が「井上プラン」を発表し、11年度までに4回改訂した。「里見ビジョン」は「井上プラン」に続く総長の公約となる。

 

 

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