弁護士研修センターが開設 岡山大法科大学院 『山陽新聞』2012年12月2日付

『山陽新聞』2012年12月2日付

弁護士研修センターが開設 岡山大法科大学院 

 岡山大法科大学院(岡山市北区津島中)の「弁護士研修センター」が1日、全国に先駆けて開設された。学内に誘致した法律事務所で、同大学院を修了した若手弁護士が実務を経験。企業や医療機関、自治体などに所属する「組織内弁護士」として育成し、地域の司法サービス向上を目指す。

 センターは、津島キャンパス内の文化科学系総合研究棟1階(約80平方メートル)に設置。午前10時から開所式があり、上田信太郎法務研究科長と、吉野夏己教授(弁護士)が看板を掛けて開所を祝った。

 センターに隣接する法律事務所には出身の新人弁護士3人が所属、独立採算制で運営する。今後、経験の浅い弁護士を面接などで毎年3人程度選考。日常の弁護士業務と合わせ、病院や自治体関係者も集まる研究会などに参加させ、現場で起こる法的トラブルの解決能力を身に付けさせる。20日から業務を始める。

 組織内弁護士は全国で800人近いが、東京や大阪に集中。センターでは専門性を高め、2年をめどに企業などに輩出する予定で、上田科長は「地域のニーズに対応した質の高いリーガルサービスを提供するために、派遣先と若手弁護士を結びつける『橋渡し役』となりたい」と話していた。

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