産学連携事業:奈良先端大とダイキン、新技術・ビジネス開発へ連携『毎日新聞』奈良版2012年11月1日付

『毎日新聞』奈良版2012年11月1日付

産学連携事業:奈良先端大とダイキン、新技術・ビジネス開発へ連携

 奈良先端科学技術大学院大(生駒市)と空調大手のダイキン工業(大阪市)は31日、病気になりにくくなる成分を含む「医用野菜」の研究や、新たなフッ素高分子の開発などの分野で協力する産学連携事業を始めると発表した。期間は3年で、新しい技術やビジネスの開発を通じた社会貢献を目指す。

 従来の産学連携は企業側が課題を提案し、大学側が応じる形だったが、今回は双方で議論を重ねて決める「課題創出型」で、同大では初。先端大の教員と同社の研究者で構成する「未来共同研究室」を設置し、1日から「世界中の人たちの健康維持への貢献」と「超クリーンな生活環境の創出」という二つの課題への取り組みを始める。医用野菜は06年から同大で研究が進められており、実用化に向けて研究者の期待が高まっている。

 同大の村井眞二副学長は「双方に大きなメリットがある。協力して未来の役に立つものを残したい」と話した。【伊澤拓也】

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