岡山大病院に小児センター 中四国の拠点目指す『山陽新聞』2012年8月29日付

『山陽新聞』2012年8月29日付

岡山大病院に小児センター 中四国の拠点目指す 

 先進的で総合的な小児医療の提供に向け、岡山大病院(岡山市北区)は9月1日、院内組織「小児医療センター」を設置する。診療科の枠を超えた“横の連携”を充実させ、最先端の医療を行う「中四国地方の拠点病院」を目指す。

 同センターは既存の小児科、小児循環器科、小児外科、小児神経科、小児歯科の5科で組織する。麻酔蘇生科、放射線科など高度な診療に欠かせない他診療科との連携をこれまで以上に深めながら、重症小児患者の治療に当たる。

 不登校や拒食症などに悩む子どもたちをケアする「子どものこころ診療部門」と、遺伝的な疾患を扱う「子どもの遺伝診療部門」も置き、より専門的な治療を行う。多くの治療実績がある小児白血病などを専門にする「小児血液・腫瘍科」を新たに設けることも検討するという。

 医師は各診療科に所属して専門性を高めるが、医師免許取得から数年の若い医師には診療科にとらわれない研修を実施する。複数の分野に通じ高い専門性も持った医師を育成すると同時に、岡山県内の病院などに送り出し、地域の小児医療の発展を図る。

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