『千葉日報』2012年8月4日付
千葉大に小児発達研究科 発足記念しシンポ 全国5校連合大学院
千葉大は、全国の大学と連携して5大学連合大学院「小児発達学研究科千葉校」を発足させた。4月から第1期の大学院生6人が入学。他大と授業の連携を図りながら、発達障害などの子どもたちに認知行動療法を施す人材を育成する。同大は亥鼻キャンパス(中央区)で記念シンポジウムを開催。連携する他の4大学からも担当者が出席し、児童・思春期の“心のひずみ”への対応の重要性について訴えた。
連合大学院は千葉大と大阪大、金沢大、浜松医科大、福井大の5校が設置した。子どもの発達障害などに関する学問領域は、教育、医学、心理学と広範囲にわたる上、治療などのため専門的な教育を受けた人材が必要なことから、各校が連携して養成することにした。
5校はこれまでに、子どもの発達に関する総合的な研究を行う「子どものこころの発達研究センター」を設置している。大学院の研究科は大阪大、金沢大、浜松医科大の3校が先行して開設。千葉大と福井大は本年度から始まった。千葉大の研究科は、認知行動療法を子どもたちに施すセラピストの育成が特徴となる。