東大学長「秋入学は時代の流れ」 実現に意欲『日本経済新聞』2012年7月4日付

『日本経済新聞』2012年7月4日付

東大学長「秋入学は時代の流れ」 実現に意欲

 浜田純一東京大学長は4日、東京都内で開かれたシンポジウムで講演し、東大が移行を目指している秋入学について、「各大学に差があって も、秋入学という時代の大きな流れは変わらない。秋入学はもう無理だと社会が降参すれば、日本の閉塞感はさらに強まる」と述べ、改めて構想の実現に強い意 欲を示した。

 東大は京都大や慶応義塾大など有力11大学と秋入学を含む大学教育の改革について話し合う「教育改革推進懇話会」を設けている。浜田学長は 「12大学は積極論から消極まで幅はあるが、大体ベクトルは同じだ。消極論の大学も秋入学の意義を否定するのではない。他に優先すべき課題があり、温度差 というより時間差の問題だ」と指摘した。

 その上で「時を待てば各大学がもう少し動きやすくなるだろうが、そこまで待てるのか。受け身、後手の改革になってしまう。東大という体力のある大学がまずは打って出て、火の粉を浴びながらやっていく」と述べて、5年以内の秋入学移行を東大主導で目指す姿勢を鮮明にした。

 

 

 

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