宮城知事、医学部新設を政府に要望 復興の財政支援も『河北新報』2012年6月20日付

『河北新報』2012年6月20日付

宮城知事、医学部新設を政府に要望 復興の財政支援も

 村井嘉浩宮城県知事は19日、2013年度政府予算の概算要求に向け、東日本大震災からの復興をめぐる各種の財政支援や、大学医学部の新設を含めた医師確保策の推進などを政府に要望した。

 重点要望は13項目。復興庁では村井知事が平野達男復興相に要望書を手渡した後、「将来にわたって復興の予算を確保してもらえるか不安がある。災害危険区域以外の住民にも、住宅移転の支援について特段の配慮をお願いしたい」と話した。

 震災犠牲者の追悼と鎮魂の場となる「国営祈念公園」の石巻市への整備や、大学医学部の新設に関する規制緩和などへも理解を求めた。

 平野氏は危険区域外の住民に対する住宅再建などの支援について「個人資産の形成につながる部分を認めるわけにはいかず、原理原則は崩せない」と従来の考えを説明。医学部新設は「重い問題と認識している」との見方を示したという。

 村井知事は民主党のほか文部科学、農水、国土交通、経済産業の各省にも赴き要望した。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com