新学部1年先送り 道教大、14年度目指す『朝日新聞』2012年06月15日付

『朝日新聞』2012年06月15日付

新学部1年先送り 道教大、14年度目指す

 北海道教育大(札幌市北区)は14日、当初来春に予定していた教育学部以外の新しい学部の設置を、1年先送りして2014年度を目指すと発表した。文部科学省が発表した大学の改革計画に合わせ、大学の役割などを再度検討する必要があるためとしている。来春の入学試験は、今春と同じ方式で実施されることになった。

 同大は現在、札幌、函館、旭川、岩見沢、釧路の5キャンパスで、教育学部のみ。このうち、教員免許状を取得しなくても卒業できる函館校の「人間地域科学課程」を「国際地域創造学部」(仮称)に、「芸術課程」と「スポーツ教育課程」がある岩見沢校を「芸術・スポーツ文化学部」(同)にし、来春から3学部体制をスタートする計画だった。実現すれば教員養成系の国立単科大学としては全国で初めてのケースとなる。

 一方、文科省は今月初めに大学改革実行プランを発表。教員養成の役割や大学・学部の設置目的を明確にすることなどを示している。同大ではこうした国の動きを受け、新学部や教員養成の新たな役割などについてさらに検討が必要と判断したという。本間謙二学長は「国の方針に合わせた形で改革するにはもう少し時間をいただきたい。今後文科省とやりとりしながら進めていく」と話している。

 基本的な3学部構想の方針は変えず、14年度の新学部設置を目指し、道民の意見を聞く組織を設けながら議論したいとしている。

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