滋賀医大病院の改修完了 耐震化、増床 7年かけ“大手術”『読売新聞』滋賀版2012年4月26日付

『読売新聞』滋賀版2012年4月26日付

滋賀医大病院の改修完了  耐震化、増床 7年かけ“大手術”

 滋賀医大付属病院(大津市瀬田月輪町)が、耐震化や機能強化のため、2005年から進めていた病棟・診療棟の新築、増築や全面改修工事が完成した。延べ床面積は4割増で、入院患者の個室や手術室などを大幅に増やしたほか、玄関ホールでも治療できるよう医療用設備を充実させ、災害時にも対応できる態勢を整えた。(川崎陽子)

 同病院は1978年、県内唯一の大学病院として開院。老朽化が進み、81年施行の改正建築基準法の耐震基準を満たしていなかったため、入院患者がいる2病棟と外来患者の診療棟の耐震化や増築を行い、病棟1棟も新築。延べ床面積は約1万8000平方メートル増の約6万平方メートルに増えた。総事業費約202億円。

 病棟では、6人部屋を廃止し、個室は69室から163室、4人部屋は20室から98室に増えた。手術室は8室から14室、周産期医療では新生児集中治療室(NICU)や回復期治療室(GCU)を計21床(15床増)と強化した。

 玄関ホールには、災害時に治療ができるよう、自家発電装置や、パソコンで電子カルテを使うため、LANを整備した。コーヒーチェーン店の新設や病棟の屋上緑化も実施し、患者に開放するなど快適な空間を提供することにした。

 工事完成を祝い、28日午後1時30分から玄関ホールで、同大学出身者や市民らでつくる「セタフィルハーモニックオーケストラ」など約140人が、ベートーベンの交響曲第9番を演奏する。無料。問い合わせは同大学総務係(077・548・2008)。

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