『日本経済新聞』2012年3月1日付
早大、13年から4学期制 留学促進へ独自路線
早稲田大学は2013年4月から、1年を4学期に分ける「クオーター制」を順次導入する方針を固めた。約2カ月(8週)で終わる短期集中型の授業を増やし、学生が留学しやすくする。海外からの留学生も年4回受け入れられる。東京大は秋入学への全面移行を検討中だが、早大は独自路線で国際化を進める。
早大は東大が秋入学に向けて発足させる協議会に参加し、クオーター制導入を説明する方針。参加校では一橋大が、入学は春で本格授業は秋からとする独自案を検討中で、国際化の手段を巡る議論が活発になりそうだ。
現在は約4カ月(16週)の半期ごとに授業が終わるセメスター制。この半期を2つに分け、8週で授業を終える。学生は春学期を6月初旬に終えて欧米の大学の夏季留学プログラムに参加したり、秋学期後に南半球の大学の同プログラムに参加したりできる。
大学の学年開始時期は欧米は秋が主流だが、1~3月などの国もある。早大は4学期にすることで「世界中から留学生を柔軟に受け入れられる」としている。科目登録や成績評価を行う教員らの負担が大きいため、一部の科目からクオーター制に移す。