『朝日新聞』福岡版2012年3月6日付
九工大が地元復興へ協定
九州工業大学(北九州市戸畑区)と、山口フィナンシャルグループ(山口県下関市)、傘下の北九州、山口、もみじの3銀行は5日、地域産業の振興と発展に寄与するため連携に協力する協定を結んだ。
地域社会や産業界が必要としている技術や研究と大学の研究成果について、銀行側が仲介して情報を交わしたり、出前講座やセミナーを開いたりすることで産学連携を進める。
調印式で、松永守央(もり・お)・九工大学長は「地域貢献の有力な武器になる。地域から日本経済を発展させる意気込みで連携を進めたい」、北九州銀行の加藤敏雄頭取は「これから何をするかが大事。実のある協定にしていきたい」とあいさつした。期間は来年3月末までで、1年ごとに自動更新する。大学と銀行側の情報交換会議を月1回ほど開く。
九工大は2010年に西日本シティ銀行(福岡市)と、昨年は日本政策金融公庫福岡支店や飯塚市などと同種の協力関係を結んでいる。(小浦雅和)