『中国新聞』2012年1月31日付
広島大も秋入学導入検討へ
広島大(東広島市)は30日、秋入学導入について検討する教職員のワーキンググループ(WG)を4月に設置すると発表した。定例会見で浅原利正学長が明らかにした。
浅原学長は秋入学の利点として、学生の海外留学や留学生の受け入れが進めやすくなる点を強調。国際化が急速に進む中、「欧米で一般的な秋入学に合わせるよう検討することは必須」とし、「春入学との併存も可能」とも述べた。
同大は2009年3月にも秋入学について教職員10人のWGが報告書をまとめた。当時は高校や就職先とのギャップなどを勘案して「社会環境が整っておらず、時期尚早」と判断していた。
浅原学長は「企業側も通年採用を導入する動きがあり、問題は解決しつつある」と再度秋入学を検討する理由を説明。導入する場合は最短でも今春の入学生が卒業する16年以降になるという。