『河北新報』2012年1月28日付
大学チームや企業入居 南相馬に放射線対策拠点
福島第1原発事故の放射線被害に対応する南相馬市放射線対策総合センターが27日、同市原町区にオープンした。
開所式で桜井勝延市長が「このセンターから南相馬の命の再生をしてほしい」とあいさつした。
センターは平屋で床面積約500平方メートル。復興支援や家畜への放射線影響調査に当たる東北大、北里大、福島大の研究チーム、除染業務に関わる地元企業などでつくる「みなみそうま除染企業組合」が入居し、来月にも活動を本格化させる。
工業製品や食品、事業所の残留放射能を調べる放射線測定室2室、放射線被害や補償、損害賠償に関する相談室も設けた。
センターは地元企業の復興と産業創出の目的もあり、中小企業整備基盤機構の仮設施設整備事業として整備した。