大学病院などの初診料増を提案 NHKニュース配信記事2012年1月27日付

NHKニュース配信記事2012年1月27日付

大学病院などの初診料増を提案 

 厚生労働省は、紹介状がなく、大学病院などの高度医療を提供する大規模な病院を受診した場合、患者の初診料の自己負担が増える仕組みを導入し、これによって大規模病院の勤務医の負担軽減を図る方針を、27日、中医協=中央社会保険医療協議会に提案しました。

 27日、開かれた中医協の総会で厚生労働省は、ほかの医療機関による紹介状がなく、大学病院など高度な医療を提供する大規模な病院を受診した場合、初診料の一部を保険適用外とする方針を示しました。厚生労働省の説明では、この方針は医療機関の役割分担を明確化し、勤務医の負担を減らすためで、患者の自己負担が増えることで症状が軽い患者の診療所などの受診が増えるとしています。厚生労働省は、1年間の周知期間を設けたあと、来年4月からこの仕組みを導入したいとしています。また、厚生労働省は、2回目の診療の際に支払われる再診料について、同じ病院で1日2つ以上の診療科を受診した場合、2つ目の診療科の診察料も負担してもらう方針を示しました。これに対して、健康保険組合の委員からは、患者負担が増えることに反対する意見が出されました。中医協は、来月中旬までに個別の診療行為ごとの報酬の改定案を取りまとめることにしています。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com