世界ランキング下がった東大、秋入学は悲願『読売新聞』2012年1月19日付

『読売新聞』2012年1月19日付

世界ランキング下がった東大、秋入学は悲願 

 全学部の入学時期を秋に移すことに関連して、東京大の調査では、学部に所属する1万4000人の学生のうち、海外へ留学した人数は過去10年間、年間30~60人台に低迷している。

 留学をためらう主な要因は、海外の7割の国で大学が秋に始まるため、留学すると帰国してからの卒業が1年遅れてしまうことだ。

 学部で迎え入れる留学生の比率も、米ハーバード大が10%なのに対し、東大は1・9%。こうした現状は、東大の国際的な評価にも直結する。英国の教育・就職情報会社による世界の大学ランキングでは、東大は2005年の19位から11年には25位に下がり、香港大に抜かれてしまった。

 こうした事情から、東大の浜田純一学長にとって、秋入学は悲願だった。浜田学長は「欧米の有力大学でさえ世界全体を視野に置いた体力強化に乗り出している。東大が動くことで日本社会全体の意識を変えたい」と説いて回っていた。(社会部 伊藤史彦、石井正博)

 

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