大学3年9割、就活「不安」『中国新聞』2012年1月1日付

『中国新聞』2012年1月1日付

大学3年9割、就活「不安」

 次代を担う人たちのいまを探るため中国新聞社は、中国地方5県の大学3、4年生(大学院生含む)計250人を対象に就職活動に関するアンケートをした。就活に「不安」を抱くのは3年生の9割強に達した。理由は過半数が「内定を受けられない」との見方を示す。行きたい企業や夢が見つからず、進路を描けない姿が浮かぶ。 

 就活を始めたばかりの3年と大学院1年計200人のうち、就活への不安が「非常にある」と答えたのは118人(59・0%)で、「ある」の68人(34・0%)を足すと9割を超す。「ない」は2人(1・0%)で、「どちらでもない」が7人(3・5%)。「楽しい」を選んだのは5人(2・5%)だった。 

 不安の中身を複数選択で質問。96人が「内定を受けられない」、68人が「志望企業に入れない」と憂う。「行きたい会社が見つからない」(62人)▽「面接やグループワークでの対人関係」(50人)▽「夢や目標が見つからない」(40人)―と続き、将来を見据えられない実態を映す。 

 2013年春の就職を目指す学生対象の採用活動は原則、従来より2カ月遅れの11年12月に開始。自由記述で3年生は「企業を探す期間が短い」「流れがつかめず焦る」などと戸惑いが目立つ。 

 東日本大震災の影響もみられる。全体の4分の1の61人が、就職に対する考え方が変わったと回答。「企業経営が厳しくなる」と不安視する一方、「人の役に立つ仕事をしたいと思うようになった」との声も相次いだ。

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