宮城教育大・山形大・福島大 「災害復興学」体系化で連携『河北新報』2011年12月16日付

『河北新報』2011年12月16日付

宮城教育大・山形大・福島大 「災害復興学」体系化で連携 

 宮城教育大と山形大、福島大は15日、東日本大震災を乗り越える人材を育てる研究分野「災害復興学」を打ち立てて共同で取り組むことを明らかにした。宮教大の高橋孝助学長と山形大の結城章夫学長、福島大の入戸野修学長が福島大で記者会見して発表した。

 復興学は震災を乗り切る「生きる力」や被災時に的確に対応できる知識、復興に貢献できるノウハウを持つ学生を育成することを目指す。震災を記録して後世に残す作業も進める。

 共通教材を作って研究を深める。将来的に各大学に専攻課程を設けるかどうかも検討する。

 3大学は被災した入学志願者らを対象に入学検定料や入学料、授業料を減免したり、被災地復興と被災者支援を進める独自機関を設立したりすることも明らかにした。

 山形大の結城学長は「防災学は学問的に発達しているが、災害復興学は体系化されていない」と述べ、3大学で連携して新分野を切り開く意欲を示した。

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