広大 節電へ巡視隊 教授や学生ら『読売新聞』広島版2011年12月15日付

『読売新聞』広島版2011年12月15日付

広大 節電へ巡視隊 教授や学生ら

 今夏、学生に1万本のうちわを配るなど省エネに取り組んだ広島大は、今冬からの節電推進に“マンパワー”を活用する。3キャンパスの各研究科や病院、研究所ごとに教授や職員、学生の有志で「巡視隊」を作ってもらい、掲げた節電策が守られているかをチェック。年内にも可能なところから活動を始める予定で、数年間は継続する方針だ。(小宮宏祐)

 同大学によると、巡視隊は12研究科と原爆放射線医科学研究所、大学病院、図書館など約40のセクションでそれぞれ編成。研究科長らを<隊長>に各隊で計画を立て、電力使用量が多くなる正午~午後3時に施設内を巡回する。

 チェック対象は▽エアコン稼働中の室温の上限(20度)が守られているか▽エアコンと電気・ガスストーブの併用(二重暖房)はないか▽不要な電源がONになっていないか――など。来年3月19日までを冬季の活動期間とする。

 同大学は今年7~9月、うちわ配布のほか、扇風機2000台を買ってエアコンの稼働を抑えるなど、省エネ対策を実施。東広島キャンパス(東広島市)では8、9月の電力使用量が前年同期比11%以上減り、約1350万円の削減効果が認められた。霞(かすみ)キャンパス(広島市南区)でも8月に3・24%、9月は4・57%減少。東千田キャンパス(同市中区)では8月に14・10%減ったという。

 同大学財務・総務室リスクマネジメントグループは「環境教育にもつながる活動であり、積極的に参加してほしい」と期待。隊員たちの活動を支援するため、ユニホームや腕章の導入も検討するという。

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