『中日新聞』2011年11月6日付
国立大の人材育成は 名大で4学長ら招き公開討論会
東海地方にある国立大の学長による公開討論会「大学と地域が育てるグローカル・リーダー」が5日、名古屋市千種区の名古屋大豊田講堂で開かれ、地域でも国際的にも活躍できる人材育成の方法を話し合った。
名古屋大の浜口道成、岐阜大の森秀樹、三重大の内田淳正、静岡大の伊東幸宏の4学長や、中部電力相談役で中部経済連合会の川口文夫名誉会長らが参加。会場には市民ら200人が集まった。
討論会で、川口名誉会長は「大学が連携してそれぞれの強みを生かしては」と提言。浜口学長が「非常に大きな課題だととらえている」と返答した。また、人材育成に森学長は「産業界と一緒に教育を行っていきたい」と話し、伊東学長は「自ら学ぶ力を身につけさせることが大切」と主張。浜口学長は「海外に目を向けさせるきっかけが重要」、内田学長は「海外の人をどんどん国内に入れることが日本人学生の刺激になる」と訴えた。
討論に先立ち各学長が大学の特徴を紹介。「実学」(岐阜)「地域重視」(静岡)「国際化」(名古屋)「環境先進大学」(三重)と、教育で重視している点をアピールした。討論会は各大学や国立大学協会などが主催した。 (中村禎一郎)