『富山新聞』2011年10月28日付
富山大と魚津市、包括連携協定を締結 地域リーダー養成
魚津市と富大は27日、各分野で協力し合う包括連携協定を締結するとともに、産業界を含む地域リーダーの養成を図る「三太郎塾」を開講し、双方の発展を目指した。
富大と県内自治体との包括連携協定は県、富山市に続き3番目。同大の学部や地域連携推進機構との個別部局の協定は高岡市と舟橋村が締結している。
魚津市役所で同日、澤﨑義敬市長と遠藤俊郎学長が調印し、互いの情報共有や同市を舞台に研究や創造を図ることを確認した。
「三太郎塾」は、魚津ゆかりのテレビ発明の先駆者川原田政太郎、稲の研究者の盛永俊太郞、テレビアンテナや超短波研究者の宇田新太郎の博士3氏の名前から命名され、市内企業などから20~40代の12人が1期生として入塾した。来年3月まで富大と同市の講師が各分野で10回ほど話し、魚津の水資源や起業化論などを学ぶ。
開講式では同大大学院の張勁教授(化学海洋学)が「高低差4000環境論~富山の水資源と富山湾」と題して特別講義。地域活性化に向けて澤﨑市長や遠藤学長、張教授が懇談した。