経産省、東北の産学連携を支援へ 200億円拠出、研究開発費を補助『山形新聞』2011年10月24日付

『山形新聞』2011年10月24日付

経産省、東北の産学連携を支援へ 200億円拠出、研究開発費を補助

 経済産業省が、東北地方の大学が企業と組んで行う最先端の産業技術の研究開発に資金支援する方針であることが23日、分かった。国が200億円を拠出 し、産学連携による研究開発費を補助。東日本大震災で被災した東北が、最先端の技術開発の拠点として再生することを目指す。

 支援は、将来の事業化が見込まれる初期段階の最先端技術の研究が対象で、大学が産業界と連携するための運営組織をつくっていることが条件。東北の大学が中心であれば、他の地域や海外の大学が参加することも認め、公募で支援対象を決める。

 経産省は、3年間にわたり複数の研究開発に資金を提供する考え。参加企業からも約600億円の投資を見込んでおり、国の拠出分と合わせ800億円規模の資金を確保できるとみている。

 関係者によると、東北では、東北大の素材やITなどさまざまな分野で活用されるナノテクノロジー(超微細技術)、岩手大の精密な製品製造などに欠かせない金型技術、といった最先端技術の研究が進んでいる。

 経産省の新たな支援策は、米国で政府主導のファンドがスタンフォード大などの個々の研究を資金援助している方式を参考にした。ITや半導体の分野でベンチャー企業がいくつも発足しており、東北でも新産業が生まれることが期待できるという。

 

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