『長崎新聞』2011年10月15日付
長崎大核廃絶研究センターを来年4月に設置 センター長は梅林氏有力
長崎大(片峰茂学長)は14日、核兵器廃絶に向け調査研究、政策提言する「核兵器廃絶研究センター」を来年4月1日に長崎市文教町の同大文教キャンパスに創設する、と発表した。長崎で核兵器廃絶に特化した公的研究施設の設置は初めて。センター長には、NPO法人「ピースデポ」の特別顧問、梅林宏道氏の起用が有力視されている。
同大によると、センターは国内外の関連施設との情報交換や資料の収集・保存、市民対象のシンポジウム開催、学生の平和教育を担う。国連など国際機関をはじめ政府や県、長崎市に政策提言するほか、機関誌を発行し情報発信する。
同大は昨年7月に学内外の有識者でつくる設置検討委員会を設置。答申では被爆者の高齢化を踏まえ、被爆地の大学として学問的調査・分析を通し世界に発信する研究活動拠点の必要性を指摘していた。
センターは十数人規模でスタートし外部から3人の専門家を招く予定。27日に準備委員会を初めて開き、活動内容や構成員について具体的に協議する。