『山口新聞』2011年11月13日付
元教授側、争う姿勢 山大不正経理の賠償訴訟
昨年2月に不正経理問題が発覚した山口大学(本部山口市吉田・丸本哉卓学 長)が、公的研究費を私的流用したとして懲戒解雇した大学院理工学研究科の元教授の男性(64)を相手取り、約1億4370万円の損害賠償を求めた訴訟の 第1回口頭弁論が12日、山口地裁(山本善彦裁判長)であった。元教授側は請求棄却を求め、争う姿勢をみせた。
訴状によると、元教授は山口市に営業所がある光学機器会社の社員と共謀し、2004年度から09年度の間、計528回にわたり、「研究目的」を装ってノー トパソコンやデジタルカメラなど電化製品計869点を購入。換金目的にもかかわらず大学から研究費として1億3千万円以上を不正に振り込ませたとしてい る。
同大学は昨年2月に元教授を懲戒免職処分にし、同年6月に詐欺容疑で山口地検に告訴している。