足利に初のサテライトオフィス  宇都宮大地域共生研究開発センター『下野新聞』2011年10月4日付

『下野新聞』2011年10月4日付

足利に初のサテライトオフィス  宇都宮大地域共生研究開発センター

 大学の研究シーズと企業のニーズを取り持つ宇都宮大地域共生研究開発センターは3日、初のサテライトオフィスを足利市田中町の県南地域地場産業振興センターに開設した。同大の教員やコーディネーターが月1回、同オフィスに出張し、中小企業からの技術相談を受け付ける。これまで同大と両毛など県南地区は立地性から関係が薄かったが、今後は産学官連携を一層強化し、マッチングや共同研究につなげる考えだ。

 足利市へのオフィス設置は、昨年12月に地場産センターと締結した産学官連携推進協定がきっかけ。同大の石井清センター長は「県央地区の金融機関や経済団体などとは連携しているが、足利を中心とした県南地区との関係性は強くなかった。県南の企業からセンターへの相談も少なかった」と指摘する。

 今後は出張技術相談のほか、セミナーなども開催する。

 開設式で石井センター長は「宇大と両毛のパイプを太くし、産学連携を進める大きな一歩。大きな成果を出せるよう頑張りたい」とあいさつ。

 地場産センターの嶋田清専務理事も「県南にはものづくり文化が根付いている。オフィス開設によって新たなフィールドが広がる」と期待した。

 地域共生研究開発センターは、ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー、地域共同研究センターなど学内3機関を統合する形で、2005年に発足した。2010年度の共同研究は122件、受託研究は49件、技術相談は307件だった。

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