鳴教大、1日に開学30周年 教育活動表彰や講演『徳島新聞』2011年10月1日付

『徳島新聞』2011年10月1日付

鳴教大、1日に開学30周年 教育活動表彰や講演

 鳴門教育大学は、1日に開学30周年を迎える。初等教育の専門教員養成と現職教員の再教育を目指す新構想教育大学として誕生。これまでに8500人余りが学んだ。30周年を記念し、学校での優れた取り組みを表彰する「教育実践活動コンテスト」を実施。1日に開く記念イベントで表彰式を行う。

 コンテストは、学習環境と教育の質の向上の一助にと新設した。全国の幼稚園、小中高校で顕著な教育効果を上げた団体・個人が対象。今後も毎年行う。記念イベントでは最優秀賞など4件を表彰する予定。

 イベントではこのほか、元鳴教大教授で文化勲章を受章した中世女性史の第一人者・脇田晴子さんの講演会、30周年記念モニュメントの公開などがある。

 鳴教大は1981年に開学。昨年度までに学部卒業者3340人、大学院修了者5182人を送り出した。2010年には卒業者の教員就職率が78・3%に達し、全国44国立教育養成大学・学部で1位となった。

 近年、地域との連携も模索。教育や文化振興を目的に県内5市町や県内外の10大学と協定を締結している。発展途上国の教育支援にも力を入れ、国際協力機構(JICA)を通じ、これまでに10の国と地域の教育関係者を受け入れた。

 少子化時代を迎え、全国の大学は厳しい生き残り競争を繰り広げている。記念日を前に田中雄三学長は「30周年を節目に存在意義を再確認し、全国の先頭に立つ教育大学を目指す」と述べた。

 記念イベントの問い合わせは鳴教大企画総務課<電088(786)6007>。

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