日大撤退練馬光が丘病院 後継は地域医療振興協会『東京新聞』2011年9月16日

『東京新聞』2011年9月16日

日大撤退練馬光が丘病院 後継は地域医療振興協会

 日本大学(東京都千代田区)が医学部付属練馬光が丘病院(練馬区)の運営から撤退を表明した問題で、練馬区は十六日、区議会特別委員会で、来春からの運営を引き継ぐ事業者に、公益社団法人「地域医療振興協会」(本部・千代田区)を選定したと報告した。同病院は区の医療の中核で、区民らの間で存続運動が続いている。 

 地域医療振興協会は山間部などへき地医療の充実のため医師派遣や病院運営を行う目的で自治医科大学の卒業生らが設立。都内でも台東区立台東病院などの運営を行っている。 

 日大は、破綻した練馬区医師会立病院を引き継ぎ、一九九一年から練馬光が丘病院を運営してきた。建物は区の所有で賃貸契約期間は三十年だったが、昨年初め、経営難を理由に区へ撤退を通知し、今年七月に公表。区は後継事業者を公募し、同協会と医療法人の二団体が応募していた。 

 一方、医療水準の低下を懸念する区民や患者らは日大の運営存続を望み、三万人以上の署名が区と大学に提出されている。

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