帯広畜産大、4億5千万円を不適切処理 研究費、私的流用も 『日本経済新聞』2011年8月6日付

『日本経済新聞』2011年8月6日付

帯広畜産大、4億5千万円を不適切処理 研究費、私的流用も

 帯広畜産大学(北海道帯広市)は6日までに、教員54人が2002年度以降に研究費約4億5千万円を不適切処理していたと発表した。うち3人が計約3640万円を私的流用していた。

 同校によると、02年度以降、年度内に使い切れなかった研究費を翌年度以降に回すため、預け金として取引業者に渡し、必要に応じて試薬品などの資材を納入させていた。

 私的流用した3人は、研究費を海外出張に同行した妻の旅費に充てたり、自分の銀行口座に入金してから研究資材を購入するなどしていた。

 これまでに私的流用の教授1人を諭旨解雇としたほか、転出・退職者を除いた33人を減給処分や訓告とした。

 帯広畜産大は昨年9月、札幌国税局から不適切な処理があると指摘され調査。同12月、教員32人が約1億5千万円を不適切処理していたと発表、その後も調査を続けていた。〔共同〕

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