2011年7月21日
国立大学法人高知大学学長選考会議御中
高知大学教職員組合
中央執行委員長
原崎道彦
学長選考にかんする申し入れ
現学長の任期満了にともなう学長選考について以下のことを申し入れます。
(1)高知大学のすべての職員(非常勤職員を含む)が平等に参加する意向投
票を実施すること。
(2)意向投票の結果を尊重した学長選考をおこなうこと。
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■学長選考会議に「権力移譲の場」となってほしくありません。■
国立大学法人法そのものがかかえる問題として指摘されることもあることです
が、高知大学の学長選考会議も、学長が「権力移譲」をおこなおうとすればでき
る構成となっています。学長選考会議は、経営協議会からの4名、教育研究評議
会からの4名、学長が指名する理事3名の合計11名から構成されています。し
かし、経営協議会のメンバーはいずれも学長が指名ないし任命した人間なのです。
したがって、学長が「権力移譲」を意図し、そのつもりで学長選考会議のメンバ
ーをそろえようとすれば、11名のうちの7名を固めることができます。過半数
です。その7名のうちから議長を出したとしても、なお過半数です。決をとれば、
どんな提案でも可決できるのです。
「権力の移譲」は、ふつう、権力にむらがり、組織をくいものにしようとする人
たちがおこなうことです。学長選考会議がそれをおこなえば、私たちしもじもの
ものは「トップがあれじゃなー」と、やる気がなくなります。私たちにとって学
長は学長でなくなり、ただの権力者でしかなくなります。学長が高知大学のすべ
ての職員にとって学長にふさわしい人物である、ということを確認するための手
続きが意向投票だと考えます。
もちろん、現在の学長選考にかんする規則によれば、意向投票をおこなうこと
になっています。しかし、学長選考会議は意向投票をおこなわないと決めること
もできるのです。しかも、意向投票をおこなったとしても、4年前がそうだった
ように、意向投票の結果を無視することも可能なのです。それだから私たち組合
は今回、あえて意向投票の実施とその結果の尊重を求めることにしたのです。
現在の高知大学は、多くの非常勤職員によって支えられているのが現実です。私
たち組合が求める意向投票は、非常勤職員を含むすべての職員が平等に参加する
意向投票です。