学生の読みたい本を図書館が購入 県内の大学 『愛媛新聞』2011年7月26日付

『愛媛新聞』2011年7月26日付

学生の読みたい本を図書館が購入 県内の大学

 大学生が書店で読みたい本を選び、これを基に大学図書館が購入して貸し出す「ブックハンティング」が県内でも好評だ。話題の本や資格関連など学生目線で選んだ本が人気を集め、若者の図書館離れの防止に一役買っている。

 愛媛大は6月上旬、市内の書店で本選びを3日間実施。学生約30人がそれぞれ約1時間半店内を巡り歩いた。ソーシャルビジネスや心理学、恋愛小説などを選んだ法文学部1年の天満裕佳さん(18)は「関心を持っていなかった分野でも、読みたいと思ったものは他の人にも読んでもらえそう」と一生懸命選んでいた。今回は約400冊を購入。本にはオリジナルラベルを添付し、専用の展示コーナーで貸し出す。同大図書館によると、ブックハンティングで選ばれた本は他学生にも好評。2010年度の貸出率はほかの書籍と比べ約1・7倍だった。図書館の年間利用者もブックハンティングを始めた07年度の33万人から10年度は40万人に増えている。

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