預け金、退職後も継続 移籍先大学で利用、不正経理疑惑 朝日新聞2011年7月31日付

朝日新聞2011年7月31日付

預け金、退職後も継続 移籍先大学で利用、不正経理疑惑 

 約60大学・短大の教授らによる研究費の不正経理疑惑で、教授が別の大学に移る際、出入り業者にプールしていた「預け金」も一緒に移し、個人資金のように利用していたことがわかった。また、預け金が足りない場合、いったん業者に肩代わりさせ、後からの入金で埋め合わせていたケースもあり、教授らと業者のなれ合いの構図が浮かんだ。

 東京農大の教授は2002年に同大を退職し、東北大に移った。教授は朝日新聞の取材に対し、退職の際、出入りの精密機器卸会社(本社・東京都)にプールしていた「預け金」を移し、東北大で継続して使っていたことを認めた。

 同社の「預かり金明細書」によると、03年9月時点の残金は約640万円。その後、07年まで7回にわたり、パソコンやデジタルカメラなど計約500万円分を使っていた。

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